MENU
アーカイブ

子供の「思い込み」は危険信号?「先入観」と「確証バイアス」を学び、柔軟な思考を育もう!

先入観と確証バイアス

「〇〇ちゃんは意地悪だから遊んじゃダメ!」…それって本当?

お子さんからこんな言葉を聞いたら、どう感じますか?

「〇〇ちゃんは意地悪だから遊んじゃダメ!」 「△△くんはいつもずるをするから一緒のチームになりたくない!」

このような発言は、もしかしたら「先入観」や「確証バイアス」が影響しているかもしれません。

「先入観」や「確証バイアス」は大人だけでなく、子供にも見られる思考のクセです。

これらの思考のクセは、時に人間関係をこじらせたり、新しい学びの機会を奪ったりする可能性も秘めているのです。

この記事を読めば…

  • 「先入観」と「確証バイアス」が子供の成長に与える影響を理解できます。
  • 子供の「思い込み」を解きほぐし、多角的な視点を持つことを促す方法を学ぶことができます。
  • 柔軟な思考を育むための具体的なコミュニケーション方法を習得できます。

この記事を通して、お子様の思考力を育み、より良い人間関係を築くための一歩を踏み出しましょう!

目次

知らず知らずのうちに…!?「先入観」と「確証バイアス」の正体

「先入観」とは、過去の経験や情報に基づいて、ある物事に対して抱く固定的なイメージや考え方のことを指します。

例えば、「赤いランドセルは女の子のもの」という先入観があると、男の子が赤いランドセルを選ぶことに抵抗を感じてしまうかもしれません。

一方、「確証バイアス」とは、自分の既存の信念を裏付ける情報ばかりを集め、反証となる情報 を無視したり、軽視したりする傾向のことです。

例えば、「Aくんは乱暴者だ」という先入観を持っていると、Aくんの良い行動を見過ごしてしまい、乱暴な行動ばかりに目が行ってしまいます。

子供たちは、親や先生、友達との関わりの中で、様々な先入観や確証バイアスを形成していきます。

そして、これらの思考のクセは、物事を正しく理解したり、公平な判断を下したりすることを難しくしてしまう可能性があります。

子供の言動に潜む「先入観」と「確証バイアス」を見抜く

では、どのようにすれば、子供の言動に潜む「先入観」と「確証バイアス」を見抜くことができるのでしょうか?

いくつか具体的な例を挙げてみましょう。

  • 「〇〇ちゃんは意地悪だから遊んじゃダメ!」

→ なぜ意地悪だと感じるのか、具体的な理由を聞いてみましょう。 もし、「前に〇〇ちゃんにおもちゃを取られたから」という理由だった場合、「おもちゃの取り合いは、〇〇ちゃんが意地悪だからではなく、誰でも起こりうることだよ」と伝え、冷静に状況を判断できるように促してあげましょう。

  • 「△△くんはいつもずるをするから一緒のチームになりたくない!」

→ 本当に△△くんはいつもずるをしているのか、具体的な場面を思い出させてみましょう。 もし、「前にゲームでズルをしていたのを見た」という理由だった場合、「もしかしたら、△△くんはゲームのルールをわからなかったんじゃない?」と、他の可能性を提示してあげましょう。

このように、子供の言葉の裏側に潜む「思い込み」に気づき、多角的な視点を持つことの大切さを教えてあげることが重要です。

「決めつけない心」を育てる!柔軟な思考を促すコミュニケーション術

「先入観」や「確証バイアス」にとらわれず、柔軟な思考を育むためには、日々のコミュニケーションの中で、以下の点に注意することが大切です。

1. 「なぜそう思うの?」と問いかける

子供の意見を頭ごなしに否定するのではなく、「なぜそう思うの?」と問いかけることで、自分の考えを言葉にする習慣を身につけさせましょう。

2. 多様な価値観に触れさせる

絵本や映画などを通して、様々な文化や価値観に触れさせることで、多様性への理解を深め、「みんな違ってみんないい」という考え方を育みましょう。

3. 「間違い」を恐れない雰囲気を作る

「間違えたらどうしよう…」という不安を取り除き、「間違えてもいいんだよ」という安心感を与えることで、子供たちは安心して自分の意見を発言できるようになります。

「違い」を楽しむ!個性豊かな人間関係を築くために

「先入観」や「確証バイアス」にとらわれずに、相手の良いところを見つけようとすることは、人間関係を円滑にする上で非常に大切です。

子供たちが「違い」を認め合い、「違い」を楽しむことができるようになれば、個性豊かな人間関係を築き、より豊かな人生を送ることができるでしょう。

まとめ|「先入観」と「確証バイアス」は誰にでもある!

今回は、「先入観」と「確証バイアス」が子供の成長に与える影響について解説しました。

「先入観」や「確証バイアス」は、決して悪いものではありません。

しかし、これらの思考のクセにとらわれすぎてしまうと、物事を正しく理解したり、公平な判断を下したりすることが難しくなってしまう可能性があります。

大切なのは、「先入観」や「確証バイアス」を持っている自分に気づくこと、そして、その上で、多様な価値観を認め、柔軟な思考を育んでいくことです。

日々のコミュニケーションを通して、お子様の「決めつけない心」を育んでいきましょう!

アーカイブ

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

小学校教員・教育相談員を経験してきた学習アドバイザー
スポーツ少年団やクラブチームの指導を行ってきた、日本スポーツ協会公認クラブマネジャー・スポーツ指導員
フリースクールやケアハウスで学習・生活支援を行ってきたボランティア活動員

目次