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表情の豊かさは、心の豊かさにつながる力

感情表現
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あなたの身近に、表情で気持ちが伝わる子どもはいませんか?
笑顔がこぼれたり、目が輝いたり、ちょっとした表情の変化から心の内が感じ取れる子。
そうした子どもたちは、周囲との関係づくりがスムーズで、自己表現も豊かであることが多いです。

一方で、こんな相談も少なくありません。
「うちの子、何を考えているのかわかりづらいんです」
「感情が顔に出にくくて、先生にも心配されていて…」

子どもの表情には、心の成長・言葉の発達・人間関係の力がすべて表れます。
この記事では、「表情が豊かな子に育てるには?」という問いに対して、発達心理学や保育・教育の観点から、今日からできる具体的な関わり方をお伝えします。

目次

表情が乏しい=感情が少ない、ではない

まず知っておきたいのは、「表情が乏しいからといって、感情が乏しいとは限らない」ということです。

子どもが感情をうまく表情にのせられない理由には、さまざまな背景があります。

  • 感情と言葉がまだつながっていない
  • 自分の気持ちに気づく習慣が少ない
  • 過度に抑制された生活環境にいる
  • 表情を読み取ってくれる大人がいない

つまり、表情の乏しさは“性格”ではなく、“育ち”によって変えられるものなのです。
だからこそ、適切な関わりによって、子どもの表情は豊かに広がっていきます。

表情の豊かさは「感情表現力×安心感」の掛け算

表情が豊かになるには、大きく2つの条件が必要です。

  1. 自分の気持ちを感じて、表現できる力(感情表現力)
  2. 表現しても大丈夫だと思える安全な環境(心理的安全性)

この2つが育まれていくことで、子どもは自然と笑顔を見せたり、困った顔をしたり、感情に合った表情を表すようになります。

特に小学校低学年までは、言葉よりも表情・身振りで気持ちを伝える力が大切な時期。
その力が育っている子は、人との関係もスムーズで、感情の自己コントロールにも長けていることがわかっています。

表情豊かな子に育てるためにできる5つの関わり

子どもの表情を育てるには、日々の関わりの中で「感じる→表す→受け止められる」経験を積むことが大切です。ここでは、すぐに始められる具体的な方法を5つ紹介します。

1. 感情に名前をつけて言葉にする

たとえば、子どもが困っている様子のときに「なんだか悲しそうなお顔してるね。どうしたの?」と声をかけます。
これにより、自分の気持ちと表情を結びつける力が育ちます。

ポイントは、「気持ちを代弁してあげる」こと。子どもがまだ言葉にできないうちは、親や先生がことばにしてあげることで、表情と感情の回路がつながっていきます。

2. 親自身が表情豊かに接する

表情は「まね」から始まります。大人が笑顔で話したり、眉をひそめたり、驚いた表情を見せたりすることで、子どもは「表情は気持ちを表す手段なんだ」と学びます。

家の中で、楽しいときにはオーバーなくらい笑って見せましょう。
共感する場面では、驚いたり、悲しんだりしてみましょう。
大人の「表情のレパートリー」が、子どもの模倣の素材になります。

3. 顔の表情を使った遊びを取り入れる

「いま、どんな顔してるかな?」と鏡で表情を見せたり、「にこにこ顔」「ぷんぷん顔」「しょんぼり顔」をイラストで見せたりする遊びは、表情を意識する第一歩になります。

たとえば:

  • 表情カードを使った「気持ちあてっこゲーム」
  • まねっこ遊び(お母さんの顔まね、先生の顔まね)
  • 顔の表情を作る粘土やお絵描き遊び

楽しみながら、表情を「使う・感じる・読み取る」力が身についていきます。

4. 表情にしっかり反応する

子どもが笑ったとき、びっくりしたとき、困った顔をしたとき――
その表情に大人がすぐに反応し、「いい顔してるね」「そんなにびっくりしたんだね」と返してあげましょう。

表情に対してリアクションがあることで、子どもは「表現してもいいんだ」と感じ、表情を通じたやりとりが心地よいものになっていきます。

5. 押しつけず、見守る余白も大切にする

「もっと笑って」「なんでそんな顔してるの」と言われすぎると、子どもは「正しい表情をしなければ」と緊張してしまいます。

表情が出にくい子に対しては、「そのままでもいい」と思える安心感がまず必要です。
そのうえで、少しずつ表情で気持ちを伝える楽しさや、表現する自由さを伝えていくことが大切です。

表情豊かな子は、感情とつながり、他者とつながる

表情が豊かであることは、決して「見た目の明るさ」だけではありません。
それは、内側の気持ちに気づき、自分を表現し、人とつながる力のあらわれです。

表情豊かな子どもは…

  • 感情を言葉にしやすくなる
  • 他者の表情も読み取りやすくなる
  • 共感性・自己肯定感が育ちやすくなる

つまり、表情の豊かさは「生きる力」の土台となるのです。

まとめ:日常の中の小さな「気づき」と「やりとり」が育てる

表情は、練習で身につけるものではありません。
日常の中で「感じていい」「表していい」と思える経験の積み重ねが、その子の表情の世界を広げていきます。

子どもが少しでも表情を見せたとき――
「その顔、いいね!」
「気持ちが顔に出てるね!」
そんなひと言が、子どもに自信を与えます。

あなたのまなざしが、子どもの心に「安心の光」を灯します。
今日から、表情のやりとりを楽しむ日々を始めてみませんか?


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