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体調不良やメンタルのサインに気づく子を育てる「体の声を聴く習慣」

自分の身体の声を聴く
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現代の子どもたちは、学校・習い事・宿題・友人関係と、多くの刺激や情報に囲まれて生活しています。その中で忘れがちなのが、「自分の体の状態に目を向ける」ことです。

自分の体がどんなふうに感じているのか、何を求めているのかに気づくことは、心と体を健康に保つ第一歩です。この記事では、子どもが自分の体の声を聴けるようになるために、どんな関わりやサポートができるのかを考えていきます。

目次

「体の声」ってなに?

体の声とは、体が発しているサインのことです。たとえば、

  • お腹がすいた(栄養が必要)
  • 眠い(休息が必要)
  • 胃がキリキリする(ストレスがかかっている)
  • 足が重い(疲れている)
  • 胸がドキドキする(不安や緊張がある)

こうしたサインに気づく力は「身体感覚(ボディ・アウェアネス)」と呼ばれ、近年の心理学・教育でも注目されています。

なぜ「体の声」を聴くことが大切なのか

自分を守る力が育つ

体の不調や疲労、ストレスなどを早くキャッチできれば、無理をする前にブレーキをかけることができます。これは、病気やけがを予防し、心の不調にも気づくための大切な力です。

感情と体はつながっている

怒っているときに顔が熱くなったり、悲しいときに胸が痛くなったりした経験はありませんか?
感情と身体は深く結びついています。
自分の体の状態に気づけるようになると、自分の気持ちにも気づきやすくなります。

自分を大切にする気持ちが育つ

体の声に耳を傾ける習慣は、「自分の状態に責任を持つ」感覚を育てます。これは、自己肯定感や自己管理力(セルフマネジメント)にもつながります。

子どもが「体の声」を聴けるようにするために

1. 日々の声かけを工夫する

「疲れてない?」「お腹すいてる?」というように、体の感覚に関心を向ける言葉かけを意識してみましょう。
大人のそうした姿勢が、体と心を切り離さずに考える習慣を育てます。

2. 体調や気分の変化に気づいたら言語化をサポートする

「今日はちょっと元気ないね。どんな感じ?」
「ドキドキしてるのかな。緊張してるのかもね」

このように、子どもの言語化を助けながら、「体の状態と心の状態をつなげる力」を養います。

3. ゆっくりする時間を確保する

体の声は、忙しく動き回っているときには気づきにくくなります。
毎日数分でもよいので、「静かに過ごす時間」や「一人の時間」を確保しましょう。
静けさの中でこそ、体と心の微細なサインに気づくことができます。

4. スポーツやリズム運動を取り入れる

運動は体とのつながりを取り戻すのに最も効果的です。
ジャンプ、ダンス、ヨガ、体操、散歩など、リズムのある動きは身体の感覚を育てる土台になります。

大人も「体の声」を聴いてみよう

子どもに伝えたいことは、まず大人が実践して見せることがいちばんの教材になります。
「今日はちょっと肩が重いな、ゆっくりしようかな」
「緊張してるから深呼吸してみよう」

このように、日常の中で「自分の体に気づき、それに合った行動を選ぶ」姿を見せることが、子どもにとっての手本になります。

まとめ:体の声を聴くことは、生きる力を育てること

「自分の体の声を聴くこと」は、単なる健康管理の話ではなく、心と体をつなげて自分を大切にする力を育てることです。

  • 自分の疲れに気づける
  • 自分の不安を見つけられる
  • 必要なときに休む・助けを求めることができる

これらはすべて、生きる力の土台になります。

忙しい毎日の中でも、ほんの数分、自分の体と対話する時間を持ってみてください。
そして子どもたちにも、「体の声に耳をすませる」という大切な習慣を伝えていきましょう。


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浅沼 茂樹
キッズ学習アドバイザー
小学校教員・教育相談員経験者、日本スポーツ協会公認クラブマネジャー・スポーツ指導員、フリースクール・ケアハウスのボランティア活動員
自分の身体の声を聴く

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