子育てのなかで「どんな言葉を子どもにかけてあげるか」は、親や指導者にとって重要なテーマです。
日常の声かけは、子どもの自己肯定感や行動力、そして人生観にまで影響を与えることがあります。
この記事で紹介するのは、少し珍しいけれど非常に力強い日本語、「発気揚々(はっけようよう)」という言葉です。
そしてこの言葉は、実は日本の伝統文化・相撲の掛け声「はっけよい」にそのルーツを持つと言われています。
子どもに前向きな力を届けたいと願うあなたにこそ知ってほしい、「発気揚々」の持つ意味と活用法を詳しく解説します。
相撲の「はっけよい」と「発気揚々」の関係とは?
土俵の上で行司が発する「はっけよい、のこった!」という声。
この「はっけよい」は、実は「発気揚々」が語源のひとつとされています。
「発気揚々」とは、以下のような意味をもつ四字熟語です:
- 発気(はっけ):内側から気力が立ち上がること
- 揚々(ようよう):意気が高く、晴れやかなさま
つまり、「発気揚々」とは、内からエネルギーが湧き起こり、意欲に満ちた様子を表す言葉。
相撲の世界では、この掛け声によって力士たちの気力を高め、勝負を後押しする意味が込められていたのです。
この文化的背景を知ると、「発気揚々」という言葉の奥深さと力強さがより実感できるのではないでしょうか。
子どもが「発気揚々」になるときに見られる姿
子どもが「発気揚々」とした状態にあるとき、周囲の大人が気づける特徴があります。
- 目が輝いていて、表情に勢いがある
- 声が通り、はっきりと自分の意見を言う
- 自信を持って挑戦しようとする意志がある
- 不安や困難に直面しても前向きな姿勢を見せる
- 「やってみたい」「もっと知りたい」と意欲的になる
これは単に“テンションが高い”という状態とは違います。
内側から湧き上がるエネルギーが外に表れている状態なのです。
このような精神状態は、自己効力感(自分にはできるという感覚)と深く結びついており、学習や人間関係においても大きなプラスになります。
なぜ今、「発気揚々」という言葉が必要なのか?
現代の子どもたちは、学力競争、SNS、家庭の多忙など、目に見えないプレッシャーに囲まれて生きています。
その中で、どうしても気力を失ったり、自信をなくしたりする場面も増えています。
こうした現状において、大人の役割は“励ます”だけでなく、子ども自身の内側にある力を信じて引き出すことです。
そのために最適なのが、「発気揚々」という言葉です。
「がんばれ」よりも「発気揚々でいこう」
「がんばれ」は時にプレッシャーに聞こえることがありますが、
「発気揚々でいこう」は、その子自身が元気を湧き起こす可能性を信じる言葉として届きます。
- 「あなたの中には力があるよ」
- 「きっと気持ちを立て直せるよ」
- 「元気を外からもらうんじゃなくて、自分の中から出せるんだよ」
そんなメッセージを込めて使うことで、子どもは前向きな自己イメージを育てていけるのです。
「発気揚々」を日常で使う3つのコツ
家庭や教育の場で「発気揚々」を活かすための、具体的な声かけの方法を紹介します。
1. 朝の送り出しに
「今日も発気揚々でいってらっしゃい!」
この一言だけで、子どもの心にエンジンがかかることがあります。
気持ちを前に向けるルーティンとして、毎朝の決まり文句にしてみましょう。
2. 小さな成功の後に
「今の姿、まさに発気揚々だったね!」
成功の結果だけでなく、そこに向かうプロセスや姿勢を評価する声かけは、自己肯定感を高める鍵になります。
3. 落ち込んだときに
「今は元気ないかもしれないけど、また発気揚々になれるよ」
こうした言葉は、再起の可能性を信じているというメッセージになります。
子どもにとって、それは大きな安心感となるのです。
教育心理学的視点から見た「発気揚々」の意義
教育心理学では、内発的動機づけ(intrinsic motivation)が、子どもの自立や持続的な学習意欲の鍵だとされています。
「発気揚々」は、この内発的動機づけを象徴する言葉です。
- 「やらされている」のではなく「自分でやってみたい」
- 「誰かの期待に応える」よりも「自分の中の熱意に応える」
こうした心の在り方を促す言葉が、「発気揚々」なのです。
また、このような精神的エネルギーは、逆境を乗り越えるレジリエンス(心の回復力)にもつながります。
まとめ:子どもに伝えたい「発気揚々」という生き方の姿勢
言葉には、子どもの人生を支える力があります。
「あなたは、発気揚々と歩んでいける人なんだよ」
「どんなときも、自分の中から元気を立ち上げられる力があるよ」
そんなふうに、大人が心から信じて言葉をかけてあげることで、子どもは自然とその力を発揮していきます。
「発気揚々」は、相撲という日本文化の中から生まれた、人の気持ちを高めるための知恵です。
今を生きる子どもたちにも、その言葉の力を届けていきましょう。
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