学校から返ってくる「通知表」や「個人面談での評価」。
保護者としては気になる一方で、子どもにどう伝えるべきか悩むこともあるのではないでしょうか。
- 成績が悪い時、どう声をかければいいのか?
- 先生からの指摘をどう受け止めさせればいいのか?
- 頑張っていることをどう評価してあげればいいのか?
この記事では、教育心理学や家庭教育の実践知をもとに、子どもの成長を促すための評価の伝え方について、専門的かつ実践的にお伝えします。
「結果」だけでなく「過程」をどう見るかが鍵
通知表や成績は、ある期間における子どもの到達度を表す「結果」です。
しかし、それをそのまま伝えてしまうと、「よかった・悪かった」の一言で終わってしまいがちです。
本来、子どもにとって重要なのは、
- なぜこの結果になったのか
- どの部分で努力していたか
- 今後、何を大切にしていくか
といった「過程に光を当てる視点」です。
たとえば、次のような伝え方に変えてみましょう。
✕「また算数が悪かったね」
〇「算数は難しかったみたいだね。でも、宿題はコツコツ頑張っていたのは知ってるよ」
✕「もっとがんばらないとね」
〇「この部分は前よりもよくなっているね。どんな工夫をしたの?」
評価を未来志向に変えることで、子ども自身が「学びは成長のチャンスなんだ」と捉えられるようになります。
先生のコメントは「人としての育ち」の手がかり
通知表や面談での先生のコメントには、学力以外にも、
- 集団の中での振る舞い
- コミュニケーションの様子
- 課題への取り組み姿勢
といった「非認知的な成長の記録」が含まれています。
たとえば、「友だちとトラブルもありましたが、自分の言葉で気持ちを伝えようとする姿が見られました」とあった場合、
これは社会性や感情コントロールが育ちつつあるサインです。
こうした評価を伝えるときは、次のような伝え方が効果的です。
- 「先生は○○さんのこんなところを見てくれてるよ」
- 「前はすぐに泣いていたけど、自分で話せるようになったのはすごいね」
点数よりも、人としての育ちに焦点をあてる伝え方は、自己肯定感を育み、次のチャレンジへの意欲を高めます。
子どもの反応をどう受け止めるかが次につながる
評価を伝えたとき、子どもが無関心なように見えたり、落ち込んだり、逆ギレしたりすることもあります。
でも、これは自然な反応です。
大人でも、評価をストレートに受け止めるには勇気がいるものです。
その際に大切なのは、感情を否定しないこと。
✕「そんなことで怒らないの!」
〇「がっかりしたんだね。でも、それってすごく大事な気持ちだよ」
✕「なんでそんなふうに言うの!」
〇「そう思ったんだね。どうしてそう感じたのか教えてくれる?」
子どもが安心して自分の気持ちを話せる環境こそが、評価を前向きなエネルギーに変える場となります。
評価を「親の評価」にしないために意識すべきこと
学校での評価を伝えるとき、知らず知らずのうちに「親の評価」になってしまうことがあります。
たとえば、
- 「もっとしっかりしなさい」
- 「だから言ったでしょ」
- 「○○くんはもっとできているのに」
このような言葉は、子どもの自己価値を否定するメッセージとして受け取られがちです。
大切なのは、「評価を一緒に受け止め、考えるパートナーになる」というスタンス。
- 「一緒にこの評価をどう活かそうか」
- 「ママ(パパ)も学生時代、これ苦手だったよ」
- 「次はどこを目標にしようか?」
こうした姿勢が、「失敗=悪いこと」ではなく「学びのプロセス」だと感じさせてくれます。
まとめ:評価は“心の栄養”にも“心の毒”にもなる。大人のかかわり次第で子どもは育つ
学校から返ってくる子どもの評価は、決して結果だけを見るべきものではありません。
その背景にある努力、失敗、挑戦、関係性──子どもの成長のストーリーに目を向けることが大切です。
そして何より重要なのは、親としてその評価をどう受け止め、どう伝えるか。
- 過程を認め、努力を讃える
- 感情を受け止め、共に考える
- 「もっとできる」ではなく「ここまでやってきた」視点で向き合う
こうした関わりの積み重ねが、子どもにとって「評価されることは怖くない」「成長するって面白い」という実感へとつながっていきます。
評価は子どもを育てる“フィードバック”。
その力を最大限に活かすのは、家庭での言葉と関わり方にかかっているのです。
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