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教員必見!校務支援システムで失敗しない指導要録の作成方法

指導要録

近年、教育現場のICT化が進み、校務支援システムの導入が急速に広がっています。

特に指導要録の作成において、システムの活用は必須となってきました。

今回は、校務支援システムを使用した指導要録作成の重要ポイントについて、現場の声を踏まえながら詳しく解説していきます。

目次

指導要録作成における校務支援システムの重要性

校務支援システムの導入は、教員の業務効率化という大きな目的があります。

従来の手書きによる作成では、転記ミスや記入もれなどのリスクが高く、また保管や検索にも多大な労力が必要でした。

システム化による主なメリットには、

・データの一元管理が可能 ・過年度の情報参照が容易 ・転記作業の自動化 ・記入ミスの防止機能 ・データの永続的保存 などが挙げられます。

ただし、システムに依存しすぎると、入力内容の形式的な処理に陥る危険性もあります。

指導要録の本質的な目的である「児童生徒の学習の記録」という観点を常に意識することが重要です。

具体的な作成手順と注意点

指導要録作成を始める前の事前準備が極めて重要です。

以下の点に特に注意を払いましょう。

①年度初めの基本情報設定 ・児童生徒の基本情報の確認 ・学級編制の確認 ・教科担当教員の設定 ・評価基準の確認

②日常的な記録の蓄積 ・観点別評価の記録 ・総合所見の材料収集 ・出欠状況の入力

③特に注意が必要な入力項目 ・出欠の記録(理由の明確な記載) ・総合所見(具体的な記述) ・特別活動の記録(具体的な活動内容) ・各教科の学習記録(評価の根拠)

よくある入力ミスとして、

・漢字の誤入力 ・評価基準の誤選択 ・日付の誤入力 ・所見欄の文字数超過 などがあります。

データの確認と管理

入力したデータの確認は、複数の目で行うことが推奨されます。

以下のチェックポイントを押さえましょう。

【確認すべき項目】

・基本情報の正確性 ・評価の一貫性 ・記述内容の適切性 ・文字数制限の遵守 ・特記事項の漏れ確認

データ管理においては、以下の点に留意が必要です。

・定期的なバックアップの実施 ・アクセス権限の適切な設定 ・個人情報の取り扱い注意 ・システムの定期更新確認

また、セキュリティ面では、

・パスワード管理の徹底 ・ログアウトの確実な実施 ・外部メディアの取り扱い注意 が重要です。

まとめ

校務支援システムによる指導要録作成は、効率化と正確性向上に大きく貢献します。

しかし、システムはあくまでもツールであり、教育者としての観察眼と評価の視点が基本となることを忘れてはいけません。

効果的な活用のためのポイントを整理すると、

  1. システムの特性を理解し、適切に活用する。
  2. 日常的な記録の蓄積を心がける。
  3. 複数の目での確認を徹底する。
  4. データ管理とセキュリティに留意する。

これらの点に注意を払いながら、より質の高い指導要録作成を目指していきましょう。

なお、システムの具体的な操作方法は、各校で採用しているシステムによって異なりますので、必ずマニュアルを確認し、不明な点は管理者に確認するようにしてください。

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この記事を書いた人

小学校教員・教育相談員を経験してきた学習アドバイザー
スポーツ少年団やクラブチームの指導を行ってきた、日本スポーツ協会公認クラブマネジャー・スポーツ指導員
フリースクールやケアハウスで学習・生活支援を行ってきたボランティア活動員

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