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自己評価できる子どもに育てるには|子どもの自信と成長を支える家庭での関わり方

自己評価力
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なぜ「自己評価」が重要なのか?

自己評価とは、「自分ができたこと・できなかったことを、自分で見つめて考える力」のことです。

これは、学力やスキル以上に人生を支える力といわれる非認知能力のひとつです。
「今の自分をどう見るか」「どこを伸ばしたいか」「何を頑張ったか」を振り返ることで、子どもは自らの成長を実感し、次への行動を選べるようになります。

他人の評価に依存せず、自信と主体性を持って行動できる子を育てるためには、家庭の関わり方が大きく影響します。

「できたこと」に目を向ける習慣を育てる

日本の教育や家庭では、「できなかったこと」「直すべきところ」に目を向けがちです。
けれど、自己評価の第一歩は「できたことに気づく力」です。

たとえば、宿題をやりきった、時間を守れた、友達と譲り合えた。
こうした小さな達成感を言葉にして確認することで、「自分はできた」という感覚が積み重なっていきます。

声かけの例:

  • 「今日はどんなことができた?」
  • 「自分で決めてやったんだね」
  • 「前よりもここがうまくいったね」

子ども自身に「振り返る時間」をつくる

日々の活動を終えたあとに、立ち止まって考える時間を少しでもつくることが、自己評価力を育てます。

大げさなことではなく、日記や一言ふりかえり、「今日のベストは?」「がんばったことは何?」といったシンプルな問いで十分です。

工夫の例:

  • お風呂の中や寝る前に、親子で「今日のいいこと」を話す
  • 学校の連絡帳の一言欄を活用して、振り返りの習慣をつける
  • 絵や写真で「自分のがんばりポスター」をつくる

大人の評価ではなく「本人の言葉」を大切にする

子どもが何かをやり終えたとき、「すごいね!」「えらいね!」とすぐに評価したくなるものです。

しかし、「自分でどう感じたか」「どこを頑張ったと思っているか」を聞くことが、自己評価力を育てるカギになります。

会話の例:

  • 「やってみてどうだった?」
  • 「一番うまくいったのはどこだったと思う?」
  • 「次はどうしたい?」

答えが「わからない」と返ってきても大丈夫。
「一緒に考えようか」と寄り添いながら、少しずつ「自分を見る言葉」を増やしていくことが大切です。

失敗やミスも「評価の材料」に変える

自己評価できる子どもは、失敗から学ぶ姿勢も持ち合わせています。

そのためには、失敗を叱るのではなく、「気づき」につなげる対話が必要です。
「なぜそうなったか」「次はどうしてみようか」といった、建設的な振り返りの支援が効果的です。

ポイント:

  • 「できなかったこと=悪いこと」としない
  • 「どうすればよかった?」と未来志向で話す
  • 失敗も「大切な学びだったね」と肯定する

評価の基準を「結果」から「過程」へ

自己評価を育てたいとき、「テストで100点」「一番になった」などの結果だけに注目するのは逆効果です。

それよりも、「自分で決めてやりきった」「前より集中できた」といったプロセスや努力の内容を評価することが、子どもの視点を変えます。

「自分の行動に意味があった」と気づくことで、子どもは自己成長のサイクルに入っていきます。

親ができる一番の支援は「見守ること」

自己評価ができるようになるには時間がかかります。

親ができることは、すぐに口を出さず、子ども自身が自分と対話するのを見守ることです。
答えが出なくても、「考えてみようとしたこと」を大切にしてください。

子どもは、大人がどう関わるかをよく見ています。
親が自分の失敗を振り返ったり、気づきを話したりすることも、子どもにとって最高のモデルになります。

まとめ:自己評価は「自分を信じる力」を育てる

自己評価力を育てることは、自分の人生を自分で切り開く力を育てることにつながります。

小さな成功や失敗を大切に受け止め、自分の言葉で語れる子どもは、どんな状況でも自分を見失わずに進んでいけるでしょう。

焦らず、比べず、「自分らしく育つ力」を信じて、日々の関わりを積み重ねていきましょう。


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浅沼 茂樹
キッズ学習アドバイザー
小学校教員・教育相談員経験者、日本スポーツ協会公認クラブマネジャー・スポーツ指導員、フリースクール・ケアハウスのボランティア活動員
自己評価力

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