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「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたときに大人がすべきこと

学ぶ理由
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「なんでこんなこと勉強しなきゃいけないの?」
「社会に出てから、使わないのに意味あるの?」

子どもからそんな問いかけを受けたとき、あなたはどう答えますか?
この質問に明快に答えられる大人は、意外と少ないかもしれません。

しかし、この瞬間こそが、子どもにとって学びの意義を見直す絶好の機会
大人の返答によって、学ぶことへの姿勢や意味づけが大きく変わることもあります。

本記事では、子どもから「なぜ学ぶのか?」と尋ねられたときに、どのように応答すればよいのか。心を育む言葉の選び方と、その背景にある学びの本質についてお伝えします。

目次

よくある大人の答えが、子どものやる気を下げてしまう理由

子どもが「なぜ学ぶの?」と聞いてきたとき、大人がよく使ってしまう答えがあります。

  • 「いい学校に行くためだよ」
  • 「将来困らないように今のうちに勉強するんだよ」
  • 「社会人になってから必要になるから」

確かにこれらは間違っていません。
しかし、子どもの心には響かないことが多いのです。なぜなら、これらの答えは、すべて“未来のため”に焦点を置いているからです。

未来のリスク回避や成功のために今を我慢しなさい、というメッセージは、特に小学生〜中学生の子どもにとっては漠然としていて、モチベーションに結びつきにくいのです。

子どもに必要なのは、今この瞬間の学びが自分にとってどう意味があるのかという“納得感”です。

学びの本質は「自由になること」

では、「なぜ学ぶの?」という問いに対して、どんな答えが子どもに響くのでしょうか。
そのヒントは、学びの本質にあります。

それは――「学ぶことで、自分の世界を広げ、自分らしく自由に生きる力を身につけるため」です。

学びとは、誰かに言われてやるものではなく、自分で考え、自分で選び、行動していく力を育てるための土台です。
知識やスキルを得ることで、知らない世界を知ることができ、目の前の選択肢を増やすことができる。
つまり、「できない」「わからない」「選べない」状態から、「できる」「知っている」「自分で決められる」状態へと、子ども自身が自由になっていくプロセスこそが学びなのです。

子どもに伝えたい、学ぶことの価値ある答え方3選

子どもの「なぜ勉強するの?」という問いに、どのような言葉で応えるか。
以下に、子どもに伝わりやすく、なおかつ本質を含んだ答え方の例を紹介します。

1. 「できることが増えると、毎日がもっとおもしろくなるよ」

学ぶことによって世界が広がるということを、子どもの日常に置き換えて伝える方法です。

たとえば——

  • 文字が読めるようになると、看板やメニューが読めるようになる
  • 計算ができると、おこづかいの使い方がうまくなる
  • 英語がわかると、外国の人とも話せるようになる

「学ぶ=自分の生活が便利で楽しくなる」というイメージを持たせることで、学びは義務ではなく、自分のための道具であると気づかせることができます。

2. 「自分で考えて決められるようになるために勉強するんだよ」

知識があれば、他人の意見に流されず、自分の頭で考える力が育ちます。
これは、将来どんな職業につくかよりも大切な「生きる力」です。

  • 「どうしてそれが正しいのか」
  • 「これって本当?ウソ?」
  • 「どっちの道を選ぶといいのかな?」

こうした問いに向き合うためには、考える材料となる知識や経験が必要です。
学びは、将来だけでなく“今ここ”の選択にも使える力になるということを、実感をもって伝えることが重要です。

3. 「大人になってから、“学んでてよかった”って思うことがきっと来るよ」

これは少し抽象的ではありますが、保護者自身の体験を交えて語ることで、説得力が生まれます。

たとえば——

  • 「昔、英語が苦手だったけど、旅行先で話せて本当に嬉しかった」
  • 「数学は面倒だったけど、今、仕事で役に立ってるよ」

そうしたリアルな経験を話すことで、「今はよく分からないけど、無駄じゃないんだ」と子どもは理解しやすくなります。

ただし、この答えだけで終わると、やや未来依存の印象になるので、他の答えと組み合わせるのがベストです。

「学ぶ意味」は一人ひとり違っていていい

実は、「なぜ学ぶのか」という問いに対する答えは、一つではありません。
そしてそれは、一人ひとり違っていていいのです。

大人だって、誰かの役に立ちたくて学ぶ人もいれば、楽しいから学ぶ人、自分を変えたいから学ぶ人など、動機はさまざまです。

だからこそ、子どもの問いに向き合うときは、「正しい答えを教える」というより、一緒に考え、言葉を探していく姿勢が大切です。

「いい質問だね」「お母さん(お父さん)も昔、同じことを考えていたよ」と共感しながら、親子で「学ぶことって何だろう?」と対話を深めていくことが、子ども自身の答えを育てる第一歩になります。

まとめ:「なぜ学ぶの?」という問いに向き合うこと自体が、学びの入り口

子どもから「なぜ勉強するの?」と聞かれることは、時に大人を戸惑わせます。
でも、それは子どもが自分で意味を見出そうとしている、成長のサインでもあります。

そのときに大切なのは、単なる正解を返すことではなく、子ども自身が「自分にとっての学びの意味」を見つけられるよう、寄り添って言葉を交わすことです。

  • 学ぶことで世界が広がる
  • 学ぶことで自分の考えが持てる
  • 学ぶことで、自分の未来を選べる

そんな「今」と「未来」をつなぐ視点を、優しい語りかけで伝えていくことが、学ぶ力の根っこを育てる土壌になります。

子どもと一緒に、学ぶ意味を探し続ける親でありたい。
その姿勢こそが、何よりも強く、子どもの学びへの意欲を支えるのです。


キッズ学習アドバイザー

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