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【スポーツ少年団の親御さんへ】親の会、ホントに必要?メリット・デメリットから考える理想の形

親の会の是非
目次

スポーツ少年団における「親の会」の役割とは?

スポーツ少年団は、地域の子どもたちにスポーツの楽しさを教える場であると同時に、 地域住民のボランティアによって支えられている という側面も持ち合わせています。

指導者やコーチもボランティアで活動しているケースが多く、練習場所の確保や試合の運営など、多くの業務をこなさなければなりません。

そこで重要となるのが「親の会」の役割です。

なぜ「親の会」は存在するのか?

「親の会」は、指導者やコーチだけでは負担の大きい活動をサポートし、円滑なチーム運営を支えるために存在します。

具体的な活動内容を紹介:お茶当番だけじゃない!?

「親の会」の活動は、お茶当番や試合の送迎など、従来型のイメージが強い方もいるかもしれません。しかし実際には、チームによって活動内容は多岐に渡ります。

【具体的な活動内容例】

  • 練習や試合のサポート:お茶当番、会場設営、試合結果の記録、審判の手配
  • 送迎の協力:試合会場への送迎、練習場所への送迎
  • チーム運営のサポート:会計処理、備品管理、広報活動、イベント企画
  • 保護者間のコミュニケーション促進:親睦会、情報共有会

これらの活動を通して、「親の会」はチームと保護者を繋ぐ架け橋として機能しています。

メリット:チームと保護者の良好な関係構築に貢献

「親の会」に積極的に参加することで、

  • 子どもたちの成長を間近で感じられる
  • 他の保護者と交流し、子育ての悩みを共有できる
  • チーム運営に携わることで、地域貢献を実感できる

など、様々なメリットを感じられます。

また、「親の会」は、チームと保護者が協力し、子どもたちにとってより良い環境を築くための場としても大きな意味をもちます。

「親の会」の実態:負担が大きすぎる?

「親の会」は、子どもたちのスポーツ環境を支える上で重要な役割を担っている一方で、負担感の大きさが問題視されるケースも少なくありません。

現実:仕事との両立の難しさ、人間関係の悩み

共働き世帯が増加する中、仕事と「親の会」活動の両立に悩む保護者は少なくありません。

  • 平日の練習日だけでなく、休日も活動に参加しなければいけない
  • 役員になると、さらに負担が大きくなる
  • 活動内容に対する意見が合わない保護者もいる

など、精神的なストレスを抱えてしまうケースも。

「親の会」が活動困難に陥るケースも…

少子化の影響もあり、スポーツ少年団自体が減少傾向にある昨今、「親の会」の担い手不足は深刻化しています。

  • 会員数の減少により、一部の保護者に負担が集中してしまう
  • 意見の対立や人間関係のトラブルが発生し、活動が停滞してしまう

このような状況に陥ると、本来の目的である「子どもたちへのサポート」がおろそかになってしまう可能性も潜んでいます。

メリットだけじゃない!デメリットと注意点

「親の会」への参加は、あくまでも任意です。

負担感から「親の会」への参加をためらう場合は、無理のない範囲で協力することが大切です。

「親の会」との理想的な距離感とは?

「親の会」は、チーム、保護者、子どもたち、それぞれにとってより良い関係性を築くための存在であるべきです。

参加は必須? 無理なく協力できる方法

「親の会」への参加は必須ではありません。

「仕事が忙しくて、活動に参加できない…」という場合でも、

  • 金 銭的なサポート:チーム運営費の寄付
  • 物資の提供:飲み物やタオルなどの差し入れ
  • 得意分野を活かした協力:Webサイトの運営、イベントの企画

など、自分にできる範囲で協力してみましょう。

チームと保護者、双方にとってWin-Winの関係を目指して

近年では、「親の会」の負担を軽減するために、

  • 外部の専門業者に業務を委託する
  • オンラインツールを活用し、情報共有やコミュニケーションをスムーズにする

など、様々な取り組みを導入するチームも増えています。

未来のスポーツ少年団のあり方

「親の会」のあり方は、時代と共に変化していくべきものです。

子どもたちがスポーツに集中できる環境を維持するためにも、チームと保護者が積極的に対話し、より良い形を探していくことが大切です。

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この記事を書いた人

小学校教員・教育相談員を経験してきた学習アドバイザー
スポーツ少年団やクラブチームの指導を行ってきた、日本スポーツ協会公認クラブマネジャー・スポーツ指導員
フリースクールやケアハウスで学習・生活支援を行ってきたボランティア活動員

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