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子どもに「前向きな考え方」を育てることの本当の意味

ポジティブな考え方
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「すぐに諦めてしまう」「できない理由ばかり並べる」「ちょっとした失敗で落ち込む」。
保護者の皆さんの中には、こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

実は、ポジティブな考え方(前向き思考)は、もともと備わっている力ではなく、育てていく力です。
子どもの内面をどう育てるかによって、その捉え方や反応は大きく変わります。

この記事では、「ポジティブ思考」を感情論ではなく、心理的・教育的な視点から育てていく方法をお伝えします。

目次

ポジティブ思考は「物事の意味づけ」の力

ポジティブ思考と聞くと、「なんでも明るく考えよう」「気にしなければいい」というイメージを持たれがちです。
しかし、それは本質ではありません。

ポジティブ思考とは、出来事に対する「意味づけの力」です。

たとえば…

  • 「失敗した」→「やり直せばいい」と考える
  • 「友達に注意された」→「信頼してくれているから言ってくれた」と受け止める
  • 「初めてのこと」→「チャレンジのチャンスだ」ととらえる

こうした「見方を切り替える力」こそが、真のポジティブ思考なのです。
そしてこの力は、周囲の言葉かけや環境によって育まれていきます

子どもの考え方のクセは「言葉かけ」でつくられる

日々の親の言葉や接し方は、子どもの思考の枠組みに大きく影響します。
特に幼少期〜小学生の間は、大人の声かけがそのまま“内なる声”に変換されていく時期です。

たとえば、次のような言葉の違いを見てみましょう。

NGな声かけ:

  • 「またできなかったの?なんでいつもそうなの」
  • 「ほら、言ったとおりでしょ。だからやめとけばよかったのよ」

ポジティブを育てる声かけ:

  • 「うまくいかないときもあるよ。次はどうしようか?」
  • 「チャレンジしてみたのはすごいね」

親の言葉が「評価」ではなく「過程への共感」となったとき、子どもは自分の考えを前向きに修正できるようになります。

ポジティブな思考を育てる3つの家庭習慣

1. 「失敗談」を共有する

親が完璧であればあるほど、子どもは「失敗してはいけない」「うまくやらなければ」と思い込んでしまいます。

そこでおすすめしたいのが、親自身の失敗談を自然に話すことです。

「お母さんも学生の頃ね…」
「お父さんも新しいことは緊張するよ」

こんな何気ない会話が、失敗を肯定する土壌をつくります。
そして、「失敗=学び」と捉えられるようになっていくのです。

2. 一日の中で「よかったこと探し」をする

寝る前の数分間を使って、親子で「今日のよかったこと」を1つずつ挙げる習慣をつくりましょう。

  • 「給食のカレーが美味しかった」
  • 「先生が笑ってくれた」
  • 「テストで1問当たった」

大きな出来事でなくて構いません。
小さな“プラス”に目を向ける習慣が、ポジティブな脳の回路を少しずつ育ててくれます。

3. 結果よりも「やってみたこと」に注目する

「点数が低かった」よりも「頑張って提出した」
「負けた」よりも「最後まであきらめなかった」

子どもがポジティブに成長するには、結果よりも「行動」や「姿勢」への承認が必要です。

たとえうまくいかなかったとしても、「それをやろうとしたこと」自体に価値があると伝えていくことが、
ポジティブな自己認知を育てるベースになります。

ポジティブ思考は「見方のトレーニング」である

ポジティブな考え方は、才能ではなく「脳のトレーニング」で育ちます。
つまり、何度も繰り返して身につけていくものです。

その中で大切なのが、困難に出会ったときの「意味のつけかた」です。

  • ミスをしても「成長の途中」と考える
  • 他人と比較するより「昨日の自分」と比べる
  • 自分を責めるより「次はこうしよう」と整理する

こうした思考の切り替え方を、日々の生活の中で繰り返すことで、柔軟でしなやかな心が育っていきます。

「ポジティブに育てたい」と思う大人が持っておきたい姿勢

ポジティブを育てたいとき、子どもだけでなく大人自身の考え方も問われます。

  • 子どもが落ち込んでいるとき、無理に励まさず、まずは受けとめる
  • 大人自身が完璧を求めすぎない
  • 小さなことに「ありがとう」「うれしい」と言葉にする

このように、大人の言葉と姿勢が「ポジティブな文化」を家庭内に築いていきます。
子どもはそれを、毎日の中で自然に学び取っていくのです。

まとめ:ポジティブ思考は「毎日の関わり」で育つ

子どもが困難にぶつかったとき、
それを「終わり」と考えるのか、「きっかけ」と捉えるのかで、その後の行動は大きく分かれます。

前向きに考える力は、生まれつきではありません。
家庭での言葉かけや関わりの積み重ねによって、子ども自身が「見方を切り替える力」を身につけていくのです。

大人ができることは、「支え、励ます」だけでなく、
子どもが自らポジティブな視点に気づく環境をつくること

明るく前を向く力は、日常の中で、静かに、確かに育っていきます。
まずは今日から、何気ない言葉の一つひとつを見直してみませんか。


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