ブログ記事
-
子育て
言葉にしない「伝え方」──非言語コミュニケーションで気をつけたいこと
言葉にしなくても、私たちは多くを伝え合っています。まなざし、身振り、声のトーン、距離感……それらすべてが非言語コミュニケーションです。 特に子どもとの関わりでは、大人の表情や態度、ちょっとした“間”が子どもに強い印象を与えることがあります。 本記事では、非言語コミュニケーションにおける注意点について、心理学的な視点を交え... -
子育て
子どもの所作に“品”を──TPOに合ったふるまいを育てるには
「うちの子、場所や相手に合わせた態度ができなくて…」「急に大声を出したり、場にそぐわない動きが気になります」 このような相談は、学齢期の保護者からよく寄せられます。子どもにとって「TPOにあった所作」は、社会の中で信頼され、スムーズに関係を築くための基本的な力です。 本記事では、子どもの発達に応じたTPOの捉え方と、日常生活... -
子育て
「相手を尊重する」──子どもの人間関係を育てる土台
「ちゃんと友だちと仲良くしてね」「人の気持ちを考えて行動しようね」 保護者や先生が日々、子どもたちに伝えるこの言葉。でも、その“本当の意味”を、子どもたちはどれくらい理解しているでしょうか? 子どもにとって「相手を尊重する」とは、単なるマナーや礼儀の話ではありません。それは、自分と違う他者の存在を肯定しながら、安心して... -
不登校
不安の防衛:心を守るためのメカニズムの理解
不安は、誰もが経験する自然な感情の一つですが、過剰な不安は日常生活に支障をきたすことがあります。こうした不安に対処するために、人は無意識のうちにさまざまな心理的防衛メカニズムを活用します。 これらの防衛は一時的に心を守る役割を果たしますが、その効果や持続性は個々の状況により異なります。ここでは、不安に対する一般的な防... -
子育て
子どもに響く言葉とは?──声かけの質が育てる「自信」と「安心」
「頑張ってるね」と言ったのに、子どもの表情が曇る「大丈夫だよ」と声をかけても、安心してくれないそんな経験はありませんか? 子どもとの関係において、「言葉」はもっとも身近で強力なツールです。ですが、同じ言葉でも、その伝え方次第で、心に響くこともあれば、反発や不信感につながることもあります。 今回は、子どもの心に届く「響... -
子育て
子どもにとって「社会性」は学力よりも大切?──幼少期から育てる対人力
「うちの子、友達との関わりが苦手で…」「勉強はできるけど、集団行動になると戸惑ってしまう」 保護者や教育者のあいだで、こうした声をよく耳にします。 近年、子どもたちの育ちのなかで特に注目されているのが「社会性」です。学力や技術だけでなく、人と協力し、自分を表現し、他者と関係を築く力が、生涯を通して子どもの幸福感に大きく... -
子育て
子どもにとって「お盆」はどんな意味を持つのか──心を育てる日本の伝統行事
夏休みの一大イベントのひとつ、「お盆」。多くのご家庭で、祖父母の家に帰省したり、お墓参りに出かけたりすることでしょう。 大人にとっては馴染み深いこの行事も、子どもにとっては「なぜやるのか」「何のための時間なのか」がわかりにくく、形式的になりがちです。 しかし実は、お盆は子どもの“心を育てるための絶好の機会”でもあるので... -
子育て
「言語の本質」とは何か?──子どもに言葉を教える前に知っておきたいこと
「もっとはっきり話しなさい」「ちゃんと伝えないと、相手にはわからないよ」そんなふうに、子どもに言葉づかいを正そうとする場面は、日常の中に多くあります。 ですが、「言葉」を教える前に、私たち大人が一度立ち止まって考えたい問いがあります。 それは、「そもそも言語とは、何のためにあるのか?」ということです。 今回は、子どもの... -
不登校
子どもが学校に行きたくなる理由はどこにある?モチベーションの本質と家庭でできる支援とは
「どうして学校に行きたくないの?」「やる気がないのは甘えじゃないの?」 学校へ行くことに前向きになれない子どもを見て、そう思ってしまう保護者の方は少なくありません。 しかし、子どもが学校に行くモチベーションには、見えづらい心理的要因が深く関係しています。この記事では、子どもの学校生活におけるモチベーションの仕組みと、... -
子育て
親族が集まるとき、子どもの“心”が育つ──感情を交換する場の大切さ
親戚が集うお正月、お盆、法事、冠婚葬祭──。こうした「親族の集まり」は、現代では少しずつ減少傾向にあるものの、子どもにとっては非常に貴重な学びと心の育ちの機会です。 本記事では、なぜ“親族の集まり”が大切なのか、そしてその場で交わされる「感情の交換」が、子どもの社会性や人間関係力をどう育てるかについて、教育と発達心理の視... -
発達
順調なときより、つまずいたときにこそ「その人らしさ」は現れる
私たちは日々の子育てや教育支援のなかで、子どもがうまくいっているときの姿を喜び、誇りに思います。けれど本当に大切なのは、うまくいかないときに、どんなふうにふるまえるかではないでしょうか。 「良くないときにこそ人間性が出る」。この言葉は、大人だけでなく子どもにも深く関係しています。 学習につまずいたとき、友達との関係に... -
スポーツ
運動前の静的ストレッチのリスク:パフォーマンスへの影響を理解する
静的ストレッチは、筋肉を一定の位置で伸ばし続けるストレッチ方法で、柔軟性を高めリラクゼーションを促進します。 しかし、運動前に静的ストレッチを行うことには、いくつかのリスクやデメリットも存在することが近年の研究で示されています。ここでは、運動前の静的ストレッチのリスクについて詳しく解説します。 1. 筋力の低下 運動前に... -
学習
子どもの「認知スタイル」を理解すると学びが変わる──分析的認知と包括的認知のちがいとは?
同じ景色を見ても、ある子は細かい部分に注目し、ある子は全体の雰囲気を把握する。同じ課題を与えても、ある子は論理的に考え、ある子は直感的に答える。──この違いの背景にあるのが、「認知スタイル」です。 本記事では、学習支援や子育ての質を高めるために知っておきたい「分析的認知」と「包括的認知」の違いと特徴について、発達心理学... -
子育て
子どもの心を支えるのは、日々の「言葉の栄養」です
「どうせムリ」「また失敗したの?」そんな言葉は、大人が思っている以上に子どもに深く突き刺さります。一方、「大丈夫、きっとできるよ」「がんばってるね」といったポジティブな言葉は、子どもの心を温かく包み、自信や前向きな行動につながっていきます。 本記事では、子どもにポジティブな言葉を掛けることの意味とその効果、実践の工夫... -
子育て
子どもも大人も大切にしたい「人間関係をよくするための基本」
人間関係は、学校でも家庭でも、社会でも避けては通れないものです。「友達とうまくいかない」「先生や親と話すのが苦手」そんな悩みを抱えている子どもたちは少なくありません。 しかし、人間関係はセンスや性格ではなく、「育てる力」です。今回は、人との関係をより良くするために、子どもにも伝えたい「基本の考え方」と「実践のヒント」... -
子育て
その言い方、伝わってる?──子どもとのコミュニケーションのズレを防ぐために知っておきたいこと
「そんなつもりで言ったんじゃないのに」「何度言っても伝わらない」「ちゃんと話しているはずなのに、子どもが黙り込んでしまう」 こうした場面、子育てや教育の現場では日常的に起こります。これは決して親や先生、子ども自身が悪いわけではなく、「コミュニケーションのズレ」が原因となっていることが多いのです。 本記事では、子どもと... -
子育て
なぜ「悲しみ・怒り・不安」に寄り添うことが大切なのか?──ネガティブ感情こそ受け入れる意義
子どもが泣いたり、怒ったり、落ち込んだり──。そうした「ネガティブな感情」に直面したとき、私たち大人はつい「泣かないで」「そんなことで怒らないの」などと、気持ちを抑え込もうとしてしまうことがあります。 しかし実は、ネガティブな感情ほど、共感し、受け入れることが子どもの健やかな心の発達に不可欠だと、心理学や発達支援の分野... -
スポーツ
スポーツにおける三次予防:健康とパフォーマンスを守るためのアプローチ
スポーツにおける「三次予防」は、すでに発生してしまった障害や疾患が再発しないようにする取り組みを指します。 一次予防が未然の防止、二次予防が早期発見と治療だとすれば、三次予防はリハビリやフォローアップを通じて、健康状態を維持し、元に戻らないようにすることが目的です。以下にその重要性と具体的な方法を紹介します。 1. 三次... -
スポーツ
「運動が得意・不得意」だけでは測れない。今注目される“フィジカルリテラシー”という考え方
子どもの体力や運動能力を測る際、かつては「50メートル走のタイム」や「握力」といった数値が基準とされていました。しかし今、世界中の教育現場や研究機関で注目されているのが、「フィジカルリテラシー(Physical Literacy)」という新しい概念です。 この記事では、「フィジカルリテラシーとは何か」「どのように評価するのか」「なぜ今... -
子育て
表情の豊かさは、心の豊かさにつながる力
あなたの身近に、表情で気持ちが伝わる子どもはいませんか?笑顔がこぼれたり、目が輝いたり、ちょっとした表情の変化から心の内が感じ取れる子。そうした子どもたちは、周囲との関係づくりがスムーズで、自己表現も豊かであることが多いです。 一方で、こんな相談も少なくありません。「うちの子、何を考えているのかわかりづらいんです」「...




















