「うちの子、言われたことしかできないんです」
「もっと自分で考えて、自分で動ける子になってほしい」
そんな声を、保護者の方からよく聞きます。気持ち、すごくわかります。
これからの時代、決められた通りに動く力より、自分で課題を見つけて、自分なりの答えを出していく力のほうが求められていく。頭ではわかっていても、では具体的にどう育てればいいのか。そこで悩んでしまいますよね。
今日ご紹介したいのは、シンキングツールと呼ばれる、考えを整理するための道具です。難しそうな名前ですが、中身は紙とペンさえあれば今日から始められるものばかりです。
この記事を読むと、次のことがわかります。
- シンキングツールが、なぜ子どもの考える力を育てるのに効くのか
- 家庭ですぐ使える、具体的なツールとその使い方
- 使い続けた先に、子どもがどう変わっていくのか
なぜ今、「考えを整理する道具」なのか
シンキングツールとは、頭の中でぐるぐるしている考えを、紙の上に取り出して整理するための道具のことです。
複雑な問題も、図やカードにしてみると、意外とすっきり見えてくる。一つのことについて、いろいろな角度から意見を出しやすくなる。そんな効果があります。最近では学校や企業の現場でも取り入れられていて、考える力を育てる手段として広く注目されるようになりました。
「わざわざツールなんて使わなくても」と思われるかもしれません。でも、頭の中だけで考えを整理するのは、大人にとっても実は簡単ではありません。だからこそ、目に見える形にしてあげることに意味があるのです。
この道具を使うと、何が育つのか
シンキングツールを使い続けると、子どもの中にいくつかの力が育っていきます。
情報を整理する力がまず育ちます。カードや図に書き出すことで、ごちゃごちゃしていた問題が急に見通せるようになる。「あ、そういうことか」という瞬間が増えていきます。
いろいろな角度から物事を見る力も育ちます。一つの問題に対して、いくつもの意見を並べてみることで、「そんな考え方もあったのか」という発見が自然に生まれます。
情報と情報のつながりを見つけながら考えるので、筋道立てて考える力も鍛えられます。自由に発想を広げる時間が確保されることで、既存の枠にとらわれない柔軟なアイデアも生まれやすくなります。そして、自分の考えを言葉にして伝え、人の話にじっくり耳を傾ける力まで、一緒に育っていきます。
今日から使える、3つのツール
代表的なものを3つ、紹介します。どれも家庭で気軽に始められるものばかりです。
マインドマップは、真ん中に大きなテーマを書いて、そこから枝分かれするようにキーワードをつなげていく方法です。読書感想文で登場人物やストーリーを整理するのに使ってもいいですし、自由研究のテーマ探しにも便利です。今度の旅行で行きたい場所や食べたいものを書き出す時にも、意外と盛り上がります。
KJ法は、付箋にアイデアを一つずつ書いて、似たもの同士をグループにまとめていく方法です。「週末どこ行く?」という家族会議で使ってみたり、おもちゃや洋服の片付けで分類してみたり。困りごとの解決アイデアを出し合う時にも活躍します。
マンダラートは、真ん中のテーマの周りに8つの枠を作り、それぞれに関連する言葉を書き込んでいく方法です。自分の得意なことや苦手なこと、将来の夢を書き出す自己分析にぴったりですし、新しいアイデアを練る時や、目標を具体的な形に落とし込む時にも役立ちます。
親子で楽しく続けるためのコツ
道具は揃っても、続かなければ意味がありません。いくつかコツをお伝えします。
「これは勉強だから」と構えず、ゲームのような感覚で取り組んでみてください。楽しそうにやっている親の姿を見せることも、案外大事な一歩です。
年齢や発達に合わせて、難易度や説明の仕方を調整してあげましょう。低学年の子には図を大きくシンプルに、高学年の子にはもう少し情報量を増やして。その子に合わせた「ちょうどいい」を探ってみてください。
うまくできた時はもちろん、新しい発想が出てきた瞬間や、積極的に取り組もうとする姿勢そのものを褒めてあげてください。結果より過程を認めることが、続けるモチベーションになります。
そして何より、日常の中で自然に使う機会を増やすこと。特別なイベントとしてではなく、週末の予定を決める時や困りごとを話し合う時に、さらっと取り入れてみる。そうやって使う回数が増えていくと、考えを整理する習慣そのものが、いつの間にか身についていきます。
おわりに
シンキングツールは、子どもの中にある知的好奇心や探究心を引き出す、心強い味方です。
紙とペンさえあれば、今日から始められます。まずは一つ、家族の会話の中で試してみませんか。
質問に答えてAI分析する家庭向けレポート作成ツール、家庭完結型「お子さまのトリセツ」のnote記事
▶https://note.com/kidsla_jp/n/nb37f025bb952
文科省や各自治体の指標を基にした教員ツール「教員自己分析・内省カルテ:自分のためのリフレクションとキャリアデザイン」のnote記事 ▶https://note.com/kidsla_jp/n/ndf777e987983
学習指導要領の趣旨(主体的・対話的で深い学び等)を基にした教員ツール「授業デザインメーカー:学級の実態から授業構成・板書・評価を考える」のnote記事▶https://note.com/kidsla_jp/n/n4280716ee931
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