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「今、どんな気持ち?」に答えられないわが子へ。気持ちを”見える形”にする家庭の工夫3選

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「ねえ、今どんな気持ち?」

そう聞いた瞬間、娘の表情がフリーズしました。まるでシステムがバグを起こしたみたいに、しばらく無言。そのあとポツリと出てきた言葉は「……わかんない」。

このやりとり、覚えのある方は多いのではないでしょうか。子どもの気持ちを理解することは、親にとって何より大事だとよく言われます。けれど実際には、子ども自身が自分の感情をうまく言葉にできなかったり、そもそも今何を感じているのか本人にもよくわかっていなかったりする。これ、珍しいことじゃないんです。

そこで役に立つのが、気持ちを目に見える形にしてあげるという工夫でした。娘の「わかんない」から始まった我が家の試行錯誤、今日はその話をお伝えします。

目次

見える形にすると、何が変わるんだろう

そもそも、気持ちを見える形にする意味って何なのでしょうか。

子どもの心の中って、実は本人にもよく見えていません。ぼんやりした気持ちのまま過ごしていると、なんだかイライラする、なんだか泣きたい。でも理由がはっきりしないから、自分でもどうしたらいいかわからなくなる。これ、大人でも身に覚えがありますよね。

気持ちが形になった瞬間、面白いことが起こります。「なぜこう感じたんだろう」という理由や、「じゃあどうしよう」という次の一手まで、子どもの頭が自然と動き出すのです。

大人側にも変化があります。娘が何にモヤモヤしているのか、何に喜んでいるのか。それが見える形になった途端、私は驚くほど娘のことが理解しやすくなりました。会話がスムーズになり、ちょっとした衝突も減った。関係そのものが柔らかくなった感覚がありました。

我が家で試した、3つの見える化

具体的に何をしたのか。実際に使って効果を感じた方法を3つ紹介します。

感情カードは、喜び・怒り・悲しみ・驚きといった気持ちを絵にしたカードです。娘に「今の気持ちに近いのどれ?」と聞くと、最初は戸惑いながらカードを見比べていました。でも選ぶという行為そのものが、自分の気持ちに気づくきっかけになっていたんですね。「これかな、いや、こっちかも」と迷う様子を見て、この迷いこそが大事なんだと気づかされました。

感情日記は、その日の出来事と感じた気持ちを書き留めていくものです。うちでは寝る前に一言だけ書く習慣にしました。三週間ほど続けたある日、娘が過去のページをめくって「あ、この時もイライラしてたんだ」とつぶやいたんです。パターンが見えてくる。自分を少し離れた場所から眺められるようになる。この変化、正直予想以上でした。

感情スケールは「今日はどれくらい楽しかった?」と聞いて、1から10の数字で答えてもらう方法です。数字にするとシンプルで、子どもにとっても答えやすい。「今日は7かな」と言われると、こちらもすぐにピンときます。言葉より数字の方が、案外すんなり出てくることもあるんです。

年齢や性格で、使い方を変えてみる

同じ方法が、すべての子にぴったり合うわけではありません。

幼児期の子には、シンプルな表情のイラストで「今はどんな顔かな?」と聞くくらいがちょうどいいでしょう。小学生になったら、感情日記やスケールを使って、もう少し詳しく状況を書き出してもらうのもいい方法です。

慎重な性格の子には、じっくり選べる感情カードが合うかもしれません。パッと答えるのが得意な子には、スケールのようにすぐ数字で答えられる方法が向いているはずです。うちの娘は迷うタイプなので、カードでゆっくり選ぶ時間そのものを楽しんでいるようでした。

学校でも、意外と使える

これは家庭だけの話ではありません。クラス全体で感情カードを使い、朝の会で今の気持ちを一言共有する。そんな時間を設けている学校の話を聞いたことがあります。

お互いの気持ちを知る機会が増えると、クラスの空気そのものが変わっていく。「あの子も今日はしんどいんだな」とわかるだけで、子ども同士の関わり方が優しくなる。想像以上に効果のある取り組みだと感じました。

大人にできることは、ひとつだけ

見える形にする道具を用意するだけでは、実は片手落ちです。

子どもが「怒ってる」と表現したとき、「そんなことで怒らないの」と否定してしまったら、せっかくの見える化も台無しになります。娘の気持ちがどんな形であれ、まずはそのまま受け止める。それだけで十分なんです。

もうひとつ、意外と効果があったのが、私自身が気持ちを口にすることでした。「今日はちょっと疲れちゃったな」とさらっと言う。すると娘も「じゃあ今日はゆっくりしよっか」と返してくれる。大人が見せる姿が、子どもにとっての一番のお手本になっている。そう実感した瞬間でした。

おわりに

気持ちを見える形にすること。これは魔法のような即効性を期待するものではありません。でも、感情カードや日記、スケールを重ねていくうちに、娘は少しずつ自分の心を言葉にできるようになりました。

「今どんな気持ち?」に「わかんない」しか返せなかった娘が、ある日「今日は6かな、宿題が終わってちょっとホッとしてる」と教えてくれた時。その小さな変化に、こちらの方が驚かされました。

道具はきっかけにすぎません。それをそっと支える大人の関わりがあってこそ、子どもは安心して自分の気持ちと向き合えるようになる。この積み重ねが、これから先、自分自身と付き合っていく力の土台になっていくはずです。


質問に答えてAI分析する家庭向けレポート作成ツール、家庭完結型「お子さまのトリセツ」のnote記事
https://note.com/kidsla_jp/n/nb37f025bb952

文科省や各自治体の指標を基にした教員ツール「教員自己分析・内省カルテ:自分のためのリフレクションとキャリアデザイン」のnote記事 ▶https://note.com/kidsla_jp/n/ndf777e987983

学習指導要領の趣旨(主体的・対話的で深い学び等)を基にした教員ツール「授業デザインメーカー:学級の実態から授業構成・板書・評価を考える」のnote記事▶https://note.com/kidsla_jp/n/n4280716ee931

キッズ学習アドバイザーでは、子どもの発達や学習支援に関する情報を多数発信しています。ぜひ、関連記事もご覧ください!
ブログ記事:https://kidsla.jp/blog/
note:https://note.com/kidsla_jp

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