「うちの子、テストの点数はいいんだけど、いざ実際にやらせてみると、なんだかうまくいかない」
そんなふうに感じたこと、ありませんか。
テストで良い点を取れるのは、もちろん素晴らしいことです。でも本当に大事なのは、学んだことを実際の場面で使いこなせるかどうか。この「使いこなす力」を育てる鍵になるのが、「知っている知識」と「できる知識」という、2つの違う種類の知識です。
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- 「知っている」と「できる」の違いがはっきりして、我が子の今の状態を正しく見極められる
- それぞれの知識を伸ばすための、具体的な方法がわかる
- 学んだことを本当の意味で「使える力」に変えるサポートができるようになる
「知っている」だけでは、乗れない
自転車を思い浮かべてみてください。
「ペダルを漕いで、ハンドルを操作して、バランスを取る」。これを言葉で説明できたとしても、それだけでは実際に自転車には乗れませんよね。頭で理解していることと、体が動くことは、まったく別の話なんです。
「事実や仕組みを言葉で説明できる知識」のことを、ここでは知っている知識と呼びます。「実際に手や体を動かしてできる知識」のことを、できる知識と呼ぶことにします。テストの点数が良いのに実践でつまずく子は、多くの場合、この二つのバランスが崩れています。「知っている」だけでは足りなくて、「できる」まで持っていって初めて、学びは本物になるのです。
「知っている知識」を、忘れにくくする育て方
教科書を読んだり授業を聞いたりすれば、「知っている知識」は増えていきます。ただ、詰め込んだだけの知識は、驚くほど早く抜け落ちてしまうものです。
読んだ内容を自分の言葉で説明させてみてください。「今日習ったこと、ちょっと教えて」と聞くだけでも十分です。人に説明しようとすると、あいまいだった理解が急にはっきりしてくることがあります。
同じ内容を間を置いて何度か繰り返すのも効果的です。カードにして見返す、少し日を空けてもう一度触れる。地味ですが、これが記憶をしっかり根付かせます。
バラバラの知識を、あえてつなげてみるのもおすすめです。「これって、この間習ったあれと似てない?」と聞いてみたり、図にして関係を書き出してみたり。知識同士がつながると、一つ思い出せば芋づる式に他も出てくるようになります。
映像や模型、実際の体験を通して学ぶのも強い味方です。目や耳や手を使うほど、記憶には残りやすくなります。そして何より、子どもの好きなもの――ゲームでもアニメでも――を入り口にしてあげると、学ぶこと自体への抵抗がぐっと減ります。
「できる知識」は、体で覚えさせる
一方、「できる知識」は、実際に手や体を動かさないと身につきません。
繰り返し練習すること。これに勝る方法はありません。ただし、練習を学校の中だけで終わらせず、日常生活の中で使う場面を見つけてあげると、定着のスピードがぐっと変わります。
練習中の声かけも大切です。「今のここ、惜しかったね」というふうに、その場でフィードバックを返してあげてください。信頼できる大人からの一言は、子どもが自分の動きを客観的に見直すきっかけになります。
間違えた時こそチャンスです。「なんで間違えたんだろう」「どうすれば正しくできるかな」と一緒に考えてみる。この振り返りの積み重ねが、次の成功につながります。
ゲーム感覚を取り入れるのも効果的です。ボードゲームやアプリを使いながら、楽しみつつスキルを磨いていく。友達と一緒に取り組むのも良い方法です。教え合ったり競い合ったりする中で、一人ではなかなか続かない練習も、自然と続くようになります。
二つの知識を、つなげて使えるようにする
「知っている知識」と「できる知識」は、別々に存在しているわけではありません。むしろ、この二つがつながって初めて、学びは実際の力に変わります。
算数の問題を思い出してみてください。公式を覚えているだけでも、その公式をどう当てはめて計算するかを体で覚えているだけでも、問題は解けません。両方がそろって、はじめて答えにたどり着けます。
この二つをつなげる方法として、実際に問題を解決させてみることが一番の近道です。答えを教えるのではなく、課題を渡して「どうやって解決する?」と考えさせてみる。長期間かけて一つのテーマに取り組むプロジェクト型の学習も、企画から調査、制作、発表まで通しで経験することで、知識とスキルが自然に結びついていきます。
自分の学びの成果を振り返る時間を作るのも良い方法です。「これができるようになった」「ここはまだ苦手」と自分で確認できると、次に何をすればいいかが見えてきます。
おわりに
「知っている」だけでは、実際には使えません。「できる」まで育てて初めて、その学びは子どもの中に本当の力として残ります。
「知っている知識」を丁寧に定着させること。「できる知識」を練習で体に染み込ませること。そして両方をつなげる経験を積ませること。この三つを意識するだけで、お子さんの学び方は少しずつ変わっていくはずです。
まずは今日、ひとつだけ試してみませんか。
質問に答えてAI分析する家庭向けレポート作成ツール、家庭完結型「お子さまのトリセツ」のnote記事
▶https://note.com/kidsla_jp/n/nb37f025bb952
文科省や各自治体の指標を基にした教員ツール「教員自己分析・内省カルテ:自分のためのリフレクションとキャリアデザイン」のnote記事 ▶https://note.com/kidsla_jp/n/ndf777e987983
学習指導要領の趣旨(主体的・対話的で深い学び等)を基にした教員ツール「授業デザインメーカー:学級の実態から授業構成・板書・評価を考える」のnote記事▶https://note.com/kidsla_jp/n/n4280716ee931
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