ブログ記事
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なぜ「悲しみ・怒り・不安」に寄り添うことが大切なのか?──ネガティブ感情こそ受け入れる意義
子どもが泣いたり、怒ったり、落ち込んだり──。そうした「ネガティブな感情」に直面したとき、私たち大人はつい「泣かないで」「そんなことで怒らないの」などと、気持ちを抑え込もうとしてしまうことがあります。 しかし実は、ネガティブな感情ほど、共感し、受け入れることが子どもの健やかな心の発達に不可欠だと、心理学や発達支援の分野... -
スポーツにおける三次予防:健康とパフォーマンスを守るためのアプローチ
スポーツにおける「三次予防」は、すでに発生してしまった障害や疾患が再発しないようにする取り組みを指します。 一次予防が未然の防止、二次予防が早期発見と治療だとすれば、三次予防はリハビリやフォローアップを通じて、健康状態を維持し、元に戻らないようにすることが目的です。以下にその重要性と具体的な方法を紹介します。 リンク ... -
「運動が得意・不得意」だけでは測れない。今注目される“フィジカルリテラシー”という考え方
子どもの体力や運動能力を測る際、かつては「50メートル走のタイム」や「握力」といった数値が基準とされていました。しかし今、世界中の教育現場や研究機関で注目されているのが、「フィジカルリテラシー(Physical Literacy)」という新しい概念です。 この記事では、「フィジカルリテラシーとは何か」「どのように評価するのか」「なぜ今... -
表情の豊かさは、心の豊かさにつながる力
あなたの身近に、表情で気持ちが伝わる子どもはいませんか?笑顔がこぼれたり、目が輝いたり、ちょっとした表情の変化から心の内が感じ取れる子。そうした子どもたちは、周囲との関係づくりがスムーズで、自己表現も豊かであることが多いです。 一方で、こんな相談も少なくありません。「うちの子、何を考えているのかわかりづらいんです」「... -
子どもに伝えたい「ちょうどいい距離感」──人間関係は“つかず離れず”がいちばん
友達とずっと一緒にいたい、でも少し疲れるときもある。仲良くしたいのに、べったりされると苦しくなる。 子どもたちは日々、友人関係の中でこうした「人との距離感」に悩みながら成長しています。 本記事では、人間関係を心地よく保つための“つかず離れず”という考え方を、どう子どもに伝えるかについて、心理学や発達段階をふまえて具体的... -
「わかってもらえた」が子どもを変える――感情を交換するコミュニケーションの力
子育てや教育の場面で、「ちゃんと話したのに、伝わっていない気がする」「子どもが本音を話してくれない」と感じたことはありませんか? それはもしかすると、「情報のやりとり」はできていても、「感情の交換」ができていないからかもしれません。 本記事では、子どもの心を開き、信頼関係を深める“感情を交換するコミュニケーション”の重... -
子どもの体力・運動能力、その発達を理解して、未来を拓く!
「うちの子、運動が苦手で心配…」「将来、スポーツで活躍できるかな?」 お子様の成長を見守る中で、体力や運動能力の発達について気になることはたくさんあると思います。 この記事では、子どもの体力・運動能力の発達モデルについて詳しく解説します。 「子どもの運動能力を育むにはどうすればいいの?」 「年齢別にどんな発達段階が... -
「悪口を言わない子」はどう育つ? 思いやりと自己肯定感を育てる家庭の習慣
子どもが学校や友だちとの関わりの中で、「あの子ムカつく」「○○ってウザい」など、人を悪く言う言葉を口にしているのを聞いたとき、戸惑いや不安を感じたことはありませんか? 「人を悪く言ってほしくない」「思いやりのある子になってほしい」そう願う保護者の方は多いものです。 この記事では、子どもが他人のことを悪く言わずに育つため... -
「うちの子、なぜ勉強がうまくいかないのか?」に答える方法
「勉強しているはずなのに、なかなか成績が伸びない」「やる気がないわけじゃないけれど、集中力が続かない」「どう教えたらいいのか、手応えが感じられない」 こうしたお悩みは、多くの保護者や教育関係者が共通して抱えるものです。そのときに重要なのは、「学習がうまくいかない=努力不足」と決めつけるのではなく、子どもの学びを客観的... -
プライドが高く、人の話を素直に聞けない子どもへの向き合い方:心を開く関わりの技術
「うちの子、間違いを指摘するとすぐ不機嫌に……」「アドバイスしても『わかってる』の一点張り」そんなお悩みを持つ保護者の方は少なくありません。 プライドが高く、人の話を聞き入れにくい子どもは、一見わがままに見えたり、扱いづらく思えたりするものですが、その背景には繊細さや自己防衛の心理が隠れています。 この記事では、プライ... -
「地域に任せる」は誰のため?部活動の地域移行が進まない本当の理由とこれから
近年、教員の働き方改革や地域資源の活用を目的に、「学校部活動の地域移行」が打ち出されています。しかし、実際には多くの学校現場で、地域移行は思うように進んでいません。現場の教員も、保護者も、そして子どもたちも――それぞれの立場に課題と不安を抱えているのが現状です。 このブログでは、地域移行が進まない背景やその根本的な要因... -
子どもの運動有能感を育むフィジカルリテラシーの重要性
「うちの子、運動が苦手で…」と悩む保護者の声を耳にすることは少なくありません。しかし、運動の得意・不得意は、単なる才能の問題ではなく、育まれるべきスキルのひとつです。 そのカギとなるのがフィジカルリテラシー(身体運動のリテラシー)です。これは単に「走る・跳ぶ」といった身体スキルだけでなく、「運動に対する自信」「積極的... -
自分の考えをはっきり言える子は、これからの社会で生き抜く力を持つ
いま、教育現場や保護者の間で共通して重視されている力があります。それが、「自分の考えをはっきりと言える力」です。 AIの進化、国際社会の複雑化、価値観の多様化。これらの変化が進む中で、「受け身ではなく、自分の意見を持ち、対話できる力」が必要不可欠となってきました。 しかし実際には、「うちの子、自分の意見をなかなか言えな... -
自分の学びを深める「夏休み課題」とは?
長期休みと聞いてまず思い浮かぶのが、「夏休みの宿題」や「自由研究」。子どもたちにとっては、楽しい休暇と並んで、避けて通れない課題でもあります。 一方で、保護者や教育関係者の間では、「やらされ感」で取り組む課題の意味や、「自由研究のテーマが決まらない」といった悩みも多く聞かれます。 この記事では、夏休み課題を“学びの自律... -
親子で考えたい「安全な夏休み」とは
子どもにとっての夏休みは、自由と冒険の季節。学校という枠を離れ、自分のペースで時間を過ごせる貴重な機会です。 しかしその一方で、夏休みは事故やトラブルのリスクが高まる時期でもあります。水の事故、熱中症、不審者との遭遇、ネットトラブルなど、身近にある“見えない危険”にどう備えるかは、保護者にとって大きな課題です。 この記... -
子どもにとっての「夏休み」は、人生を整える貴重な時間です
長いようで短い、子どもの夏休み。「自由研究や宿題をどう進めようか」「生活リズムが乱れてしまいそう」と、保護者にとっては悩ましい期間でもあります。 しかし、この時間は単なる「休暇」ではありません。学びの再構築、人間関係の調整、心の回復と成長という、大人になるために欠かせないプロセスを担う大切な機会です。 本記事では、キ... -
夏休みに時間をかけてじっくり読ませたい、年代別のおすすめ書籍
幼児〜小学校低学年向け(4〜8歳) 『モモ』(ミヒャエル・エンデ/岩波書店) おすすめ理由:時間の大切さをテーマにしたファンタジー。時間を「貯める」ことにとらわれた大人たちと、それに立ち向かう少女モモの物語。読み聞かせにも最適で、子どもにも分かりやすい哲学的な教訓が詰まっています。 リンク 『エルマーのぼうけん』(ルース... -
家庭での読み聞かせや、親子の対話のきっかけとして活用してほしい知的好奇心を育てるおすすめの書籍
幼児〜小学校低学年向け(3〜8歳) 『しぜんとかがくのはっけん!シリーズ』(福音館書店) おすすめ理由: 身近な自然や科学現象を、親しみやすい絵とともに紹介しており、「なぜ?」と疑問を持つきっかけを与えてくれる構成。毎号テーマが違うので興味の幅も広がります。 リンク 『わけあって絶滅しました。』(丸山貴史 監修・今泉忠明 監... -
子どもの自己観察能力を高めるためのアプローチ
子どもたちが成長する中で、自分自身を知り、理解する力は、多くの面で役立ちます。自己観察能力が高い子どもは、学業だけでなく、社会的なスキルや感情面でも大きな成長を遂げます。子どもたちが自己観察能力を高めるための具体的な方法を紹介します。 リンク 自己観察能力の重要性 自信と独立心の育成 自己観察を通じて自分を理解すること... -
子どもの行動変容を促すためのアプローチ:効果的な方法と実践例
子どもの成長過程において、望ましい行動を身につけさせることは親や教育者にとっての大きな課題です。しかし、ただ単に「こうしなさい」と指示するだけでは、子どもにとってその行動の意味や重要性を理解しにくく、長続きしない場合があります。本記事では、子どもの行動変容を促すための効果的なアプローチを、具体的な方法と実践例を交え...